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2008/12/29

クラブチームの分類と次に来るチーム

J2岐阜と岡山の来年の予算が5億だそうだ。
地域リーグばかり見てる人はピンとこないかもしれないが、J2でも結構飛びぬけて低い額だ。どの程度かを判りやすく説明するなら、

3000円しか持たずに丸暴な人が経営する銀座の高級寿司屋に言って「時価」とかかれているネタを腹一杯食べてみた
ような感じと言えば少しは判るだろうか?

岐阜が来季5億でやっていくというのは10月頃に聞いて「そりゃ、大変な・・」と思ったのだが、今年昇格したばかりの岡山も同じだったのは結構厳しいニュースだ。
熊本もJFLどころかKYUが終った直後から実際はスポンサー収入絡みでヒドイ話があっていたのも知っている。

これは長崎にとって他人事ではない。
岐阜、岡山、熊本は長崎の先人であり、社長自身「見習う」と昇格の時に語った通り、長崎が目指そうとしているチームだ。しかもこれらのチームは大企業が後ろ盾にないという共通項がある。このままただ進めば長崎はこれらのチームより悪い状態になるのは目に見えている。もう地域密着、身の丈経営という発想でクラブチームを経営する時代は終っているのかもしれない。

個人的にJリーグのチームは時代ごとに3つに区分されると思っている。

分類の1つ目が「両方を持っているチーム
大企業・経営といった運営的、経営的な「母体」とチームである「現場」の両方を持つチームの事で、J開幕時点の通称オリジナル10と呼ばれるチームとその後、加わった幾つかのチームだ。これらは例えば「読売新聞と読売クラブ」という風に俗に言うフロントとチームの両方を持っていた。

これら若干の例外はあっても両方を持つ所が基本としてJの第1世代と呼べるチームだと思う。これらのチームは安定した経営は出来るが、損失補てん等で親会社に依存する事が多く企業とクラブチームの狭間で方向性が今一つ定まらない事だろう。

次の分類が「片方のみ持っていたチームの抱き合わせ」
・経営や運営を担当する企業や母体はあるが、現場であるチームを持たない。
・チームはあるが経営や運営の母体がない。もしくは母体に去られた。

この二つのチームを組み合わせるのが第1世代の次に来た第2世代チーム達だ。
アビスパ福岡、サガン鳥栖なんかがこれだ。これらのチームは、悪い言葉で言えば「元が外様」であるチームの為に地域密着に苦労したし、運営側は現場を知らない事が多い為に現場と噛みあわない事が多い事。

そして、これらの第2世代の次に来たのが
大企業でなく中小企業の連合体や行政が地域活性化のプランの1つとして、もしくは地方発の方向性としてJリーグを目指す第3世代・・つまり今の「地域リーグからJを目指すチームブーム」だと思う。

地方発の運動である以上、他県からチームは呼ばない。地元チームを強化してJリーグへ目指す。これらはそれまでの大企業中心から徐々に中小企業の連合体がチーム運営に乗り出し、それに県が支援するという形で現在のJ2のチームの約半数はこれだと思う。
無論、長崎もこの中に入る。

こういった新しい形のチームのあり方や傾向は誕生から時間が経つほど合理化、先鋭化が進む。この第3世代チームの花形が「大分トリニータ」だとすれば、最も新しく先鋭化の進んでいるのが「ファジアーノ岡山」だろう。

この第3世代が今終焉に向かっているのだと思う
大分トリニータがこの第3世代のリーダーではあるが、大分は公になっているだけで実は普通の企業なら3度は倒産している。無理やりの税金投入によって延命しているのが実情だ。J2山形がJ1に昇格しながら資金難で県の支援が欠かせないように、Jリーグチームが多数誕生した以上、金も人材も分散化していく。

第3世代のチームは現状のままでは「J2昇格」までが限界で、それ以上の成績を求めるならば大分のように大量の税金投入が免れないという事は現実が示している。

多分、まもなく第4世代のチームが生まれてくるだろう。

個人的憶測で言えば、第4世代のチームは「将来的にJチームを経営する事を念頭に、現状ではJチーム経営の為の事業(審判派遣、サッカー教室、大会運営)等を展開。経営を通じて作ったネットワークや育成した選手でチームを作ってJリーグを目指していく」タイプのチームとなるだろう。

アルゼンチンでは審判協会はビジネスとして成り立っている。経営難と言われる東京ヴェルディでサッカー教室は手堅い収入源と認識されている。(サッカー教室の為に知名度のある選手は必要だけどね)

そこに早めに目をつけて乗り出したチームが第4世代のメリットを享受出来る。
遅れればメリットは少ない。

是非、長崎は常に革新的な経営や運営を考えて欲しい。

日本屈指の貧乏県で、大企業の後ろ建てもなく、百年に1度と言われる金融危機の中で、普通にやっていては長崎は岡山や岐阜の域にいけない。どこよりも効果を上げてやっと対等。突き抜けてやっとリード程度なのだから・・。

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