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2009/09/03

SAGAWAとの戦い方を考える

前回の日記で「もしあの攻め方を(上手く行ってなかったけれど)狙ってやっていたのなら、チームはSAGAWAのウィークポイントをしっかり掴んでいる事を意味する。その辺の事は2~3日内にでも書けたら書きたいが・・。」と書いたので書いてみる。

まず、前提をちっと書くけど・・企業チームと1くくりにしても色々なチームがあるのだが、何故か一部の人はJを目指すチームは大学や企業チームより強くて当然と思っている。

別に褒めそさやすつもりはないが・・

SAGAWAは今期の予算は2億5000万。自社所有の競技場。練習も仕事の融通を利かせている。環境・予算で単純に比較すればV・VAREN長崎を大きく上回っている。
更に、SAGAWAはここ数年、毎年のようにシーズン終了後にJにスカウトされ個人昇格する選手がいる。V・VAREN長崎は自身がJを目指している事もあるが創設から5年・・未だにレンタルで所属チームに帰った選手以外にJリーガーは輩出していない。

つまり、SAGAWAは他のJFLチームと違い戦力・チーム力においてV・VAREN長崎が単に「自分達の力を出しさえすれば必ず勝てる」相手ではない。
自分達の力を出し、更にSAGAWAの力を抑えてこそ「必勝」を狙える相手だ。

その前提を踏まえて読んでくれ。

SAGAWAはここ数年強烈な攻撃力と安定した守備が持ち味だ。
基本の布陣は4-2-2-2。

SAGAWAの戦術の肝は個人的に攻守共に「サイドが鍵」と思っている。

SAGAWAの監督、中口氏は国見OBで長崎の岩本監督の4つ下にあたる。
この2人はほぼ同時代と言って良い。

岩本監督は島商の「サイドをこれでもかと徹底的に攻めるサッカー」に魅せられ、自身が現役時代にサイドの選手だった事もあり、監督となってもサイドを重視している。

その岩本監督らのいた国見高がサイドを徹底的に攻めて全国で戦う様を見た中口氏もまたサイド攻撃を徹底重視している。更に現役時にFWだった同氏の場合、「攻めはシュートを打って終わる」が強く出ている。

その為に長崎vsSAGAWAはサイドが鍵を握る。
SAGAWAはサイドチェンジ含めて相手のDFの両サイドのスペースを徹底的に突く。

Sagawa01

上の図のグレーのゾーンが佐川が最も狙ってくるエリアだ。
このエリアをどう守るかが鍵だ。ここを下手にCBがカバーに行くとゴール前中央にスペースが生まれる。下図参照。

Sagawa02

このサイドをひたすら突いて、そこから攻撃の輪ジワリジワリと広げるのがSAGAWAのパターンだ。そしてそのサイド攻撃を自らは率先して仕掛けない。
相手のサイドが仕掛けてきた時を狙って発動させていく。その辺を指してSAGAWAのサッカーを「リアクションサッカー(相手のアクション(攻め)に対応する待ちのサッカー)」と形容する者も多い。

長崎の戦術の軸もサイドだ。
しかし、サイドのリアクションサッカーを志向し、戦力的にも劣っていないSAGAWA相手にいつものようなサイド攻撃を仕掛ければ痛い目にあう。
それは前回の対戦で思い知らされた筈だ。

やや消極的と言われるのも覚悟で対策をあげるなら・・サイドではなく中央を狙ったカウンターが鍵となるだろう。

SAGAWAの守備は比較的高い位置からプレスをかけてくる事が多い。中盤の運動量も豊富だ。手数をかけず素早く前線にフィードし、出来るだけ少ないタッチでシュートで終わる。これがSAGAWAにとって最も安全に戦える。

サイドは仕掛ければSAGAWAが対応する。しかし、下手に仕掛けなければSAGAWAの得点パターンはゴール中央へ飛び出す形以外に無くなる。

長崎の戦術であるサイド攻撃を抑え目にするのはデメリットだが、リーグ屈指の得点力を誇るSAGAWAのサイド攻撃を封じ、両チーム共に中央で早めにボールが動く事でSAGAWAの中盤の運動量も無効化が狙える。

そして長崎には
サイドからピンポイントクロスが放てる由紀彦がいる。
一瞬のスピードで突破できる有光がいる。
宮尾・元気は難しい体制でもシュートを狙える。
阿部はスピードで相手を抜きされる。

これらの武器が長崎には残る。

「多様な個性」っと言う武器が長崎がSAGAWAに勝る点だ。
彼らの個性で勝負を賭けて見るのも面白いと思う。

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コメント

はじめまして。
普段はJ2草津を応援しているのですが、こちらのサイトで長崎に興味を持ち、明日の試合を見に行く者です。なにぶん関東から見に行くのでやや不安です。いろいろと長崎のサッカーチームの雰囲気を味わいたいと思います。また対戦分析も頭に入れて観戦したいと思います。楽しみです。

投稿: zodiac | 2009/09/06 00時06分

凄いテクニックのドリブルやリフティングも子供達を驚かせますが、単に「早い」というのは、自分と比べやすくてとても選手の凄さがわかりやすいですよね。

阿部ちゃんのスピードは筋力とトレーニングの賜物ですね。走り始めからトップスピードにまでの加速スピードが尋常じゃないです^^

投稿: ひろ@管理人 | 2009/09/04 15時20分

今日,小学校に選手が来ていて交流やってましたけど,阿部ちゃんの身体能力,瞬間の速さというのはとてつもないです。子供相手のミニゲームで,土のグラウンドで,アップシューズであの動き。
ものすごいものを見せてもらいました。
他の選手の皆さんも,楽しそうに,しかし時折きらりと光る技を繰り出して,すごかったですわ。
日曜が,楽しみです!

投稿: k | 2009/09/03 19時02分

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