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2010/10/28

世界の書評から ~裏切りの代償編~

俺が読んだ本を適当にみつくろって紹介する世界の書評からシリーズの第何弾めか??
サブタイトルは第何回か判らなくなって以来、適当につけている。
今回は「裏切りの代償編」だ!もう何が何だか・・。

今回、最初に紹介するのは毎度、学問やら経済やら民族・歴史などの他分野の視点を持ち込んでフットボールを様々な分野から解き明かす著作を出しているサイモン・クーパーの

「ジャパンはなぜ負けるのか」51r1xsfvs1l__ss500_W杯前に出版された為に、センセーショナルなタイトル狙いでこんな邦題をつけられてしまった可哀想な良作。本の中で著者は日本を将来性のある国で大いに期待が持てると評価しているのに・・このタイトル。ある意味で詐欺タイトルだ。

経済やらビジネスの視点でしっかりフットボールを分析しており、最近のヒット作「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」と同じ傾向本だ。かえすがえすも邦題を考えた編集者のバカさ加減が腹立たしい。

色んな意味で「あぁ、なるほど!」と思いつつ、フットボールの世界、クラブ運営者の常識がビジネスの非常識である事が理解出来る。その上でちゃんと杓子定規にビジネス理論をクラブ経営にもってこず、クラブやらフットボール用にアレンジして、しっかりデータをとってるので似たような他の本と一線を隠す。

こういった本をクラブのトップが徒然と読むようなクラブだとファンは安心だろうなぁ。
つか、フロントは自腹で買ってでも読んで欲しい。


続いての1冊は、コレ。
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「サッカーを100倍楽しむための審判入門」

純粋な審判本。ピッチでは1のボールを3つのチームだけがプレイを許される。
自チーム、相手チーム、そして審判。という訳で忘れられがちな3つ目のチーム審判についてしっかり勉強したくて買った。普段、ジャッジに良非を言う身としては常に研究したいなと思ってるから・・。

審判の歴史や審判システムなどが丁寧に書かれている。クラブから意見が出た場合の対処なども載っており、なるほどと思うことも多い。ただ、読めば読むほど、まだまだ審判に関するシステムが途上である事が判る。

著者も審判のステータスが高くない事を嘆いているが、不十分なシステムである事がステータスを押し上げない最大の理由になってるんだろうなっと。もう少し、対角線式審判法などのテクニカルな面の解説が欲しい所だが、現在の審判システムを理解するのに良い本だと思う。

第1章では過去のJの試合の審判で揉めた試合をしっかり解説しているのだが・・こういう説明を色んな所でもっとやる事は大事だと思う。



そして、おなじみ

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サッカー批評。
W杯前発売の号で日本が惨敗してしまうと警鐘を鳴らし、W杯開催中の号では他誌がW杯一色の中で惨敗後を見据えてJクラブを取り上げたサッカー批評のW杯後は・・「日本代表、W杯の検証」。

W杯以外ではJやらを無視し、W杯期間中は徹底的に取り上げW杯終了後は「W杯の活躍をJに日本サッカーにつなげていきたいですね」とかコメントしながら、その後も見事に国内サッカーをないがしろにする事が4年ごとに繰り返されるマスコミとしては珍しい検証だ。

なぜ、うまく行ったのか?
なぜ、駄目だと事前に思ったのか?

まぁ、事前にあれだけ批判したから引くに引けないと言う事情もあったろうが。まぁ、その為に問題提起などのサッカー批評らしさは少な目だったのが残念。

とりあえず、「以後、こういうのが必要だ」とか「求められる」と何かを語るマスコミがその後、どの程度それに協力してるかなど見ながら、考えながらこの本を手に取ると面白い。


そしてトリを飾るのは・・

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取り上げるのは2度目となる
第90回天皇杯全日本サッカー選手権パンフレット 1回戦・2回戦

これはある意味で「天皇」という名を冠する事もはばかられるようなヒドい出来のパンフレットだ。W杯のスケジュールの関係で各県代表チーム名すら掲載されないという・・これはパンフレットですらない。

スケジュールを設定した時点でこうなるのは判っていた筈で、それにも代わらず予算を無駄使いして作成したと言うことは確信犯的で悪質と言えるだろうし、それを定価で売るのはもうJFAの組織的問題だ。

計画された予算を使い果たさないと駄目なのだろうが・・その予算は小学生の子供のJFA登録料であり、代表選手の無理を推した活躍に感銘を受けた企業の後援料だ。そこを考えてほしい。

こんなパンフレットを作るくらいなら、その分でも4種の子供の登録料免除などをしてほしい。

俺もデュカの奢りでなければ絶対に買わなかったろう。だが、こうして問題提起出来るのだから奢ってくれたデュカには深く感謝したい。そういう意味で俺にとっては入手して良かった、ありがたい本だ。でも、みんなは買わない方が良かったろうね。

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