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2011/10/01

美しいV・VAREN長崎史~第2版~ その④

10/2 OB戦 記念で4日連続でV・VAREN長崎の歴史を振り返る。
2009年のスタジアムフリーペーパーに連載した「美しいV・VAREN長崎史」の再編版!

3月の新体制発表。クラブ名に次々と未来が語られる。語るのは・・運営会社がまだ整備されていない為、長崎プロサッカークラブ推進委員会委員長として小嶺忠敏、監督に決定した岩本文昭。選手は33名。5年以内のJリーグ昇格を目指し、当面の事務局は長崎新聞社の一角を借りて運営する。

 この次期、選手も徐々に揃いつつあった。主力は「国見三冠」世代。田上・堀川ら大学で活躍した選手を中心にスタッフ・選手達が声をかけ堤・税所らが加入。小嶺社長も「FWが寂しいが良い選手が揃った。」と評する

 この頃・・順調なように見える裏は壮絶な状態だった。メインスポンサーは決まったが、他のスポンサーはまだ決定に至らず、株式会社化も後回しにされる。ユニフォーム、エンブレム、クラブカラーも慎重に検討する時間はない。時間との戦いが市民クラブとしての意識を持たせる余裕を奪っていたのである。
九州リーグ開幕2週間前の時点でチームは主力が揃って練習した事は1度もなかったのである。

 4月5日、小嶺社長は満面の笑みで取材に応えていた。新しいユニフォーム、スポンサー、エンブレム・・やっとそれが発表される。沢山の人間が関わり、沢山の人間が色んな物を賭けた夢を小嶺社長は誇らしげに披露していた。

2005年4月9日、ついに九州リーグが開幕した。対戦相手は「沖縄かりゆし」会場は宮崎県総合運動公園。開幕の場所「宮崎」では皆が高揚していた。スタンドも無い会場でウルトラナガサキが横断幕を植え込みにくくり付ける。ロープで仕切られただけのスタンド。初めて叫ばれる「ナガサキ」のコール。

16:00、キックオフ。
「何故か負けるなんて少しも思わなかった。」
岩本監督は後にそう述壊するが、4-2-2-2で戦う長崎はぎこちないプレイに終始する。それでも後半、宮崎のシュートのこぼれ玉を森本が詰め先制。直後、森本は胸を指差し走った。その先には「ナガサキ」のコールを送る国見の同級生で後に(2008~2010)スタッフを務める事になる矢竹俊輔。「俺はサポーターとして支えるから。」ピッチの中と外が1つになる。59分、田尻の折り返しのパスを森本が再びゴール。2-0。長崎勝利。

 試合後、皆が笑顔のまま目を真っ赤にしていた。前年に大怪我を負い、復帰を賭けていた田尻、長崎に賭けてやってきた堤、2得点の森本。みんなが目を赤くして笑っていた・・時々、言葉に詰まりながら。

誰かがフト思い、すぐに無理と諦めた夢。
「長崎からJリーグを目指す」
色んな人間が支えてやっと始まった。
始まった。始まった。始まった。長崎が・・始まった。
みんなが笑顔のまま目を真っ赤にして

・・俺達の長崎が始まった。

(第1部完)

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